おきて10 「はてな」で子供の力をひきだす(最終回) ― 2012/06/27
選択肢を多く持っている子には自分で考えさせる
選択肢を持っていない子は
いくつかの選択肢を与えて失敗を重ね身につけさせる
これが大事なことなのだと思います
ああしろ こうしろは 問題外ですが・・・(^_^;)
その子が選択肢を持っているかいないか まずは見極める事が大切なのだと思います
選択肢を持っていたが技術が伴わず失敗したのか
そもそも技術が足りずに 選択肢を持っていなかったのか
パスもドリブルも出来る子がパスをミスして相手に渡てしまったのが前者
ドリブルもパスもイメージがないまたは、技術がない子が もたもたしている間に取られてしまったが後者
なんとなくニュアンスが伝わりますか?
後者の子に 「判断して」は可哀想な話です。
前者のやろうとしたが技術的に劣ったため失敗した場合は褒めてあげて
技術を磨こうという声かけ有効だと思います
ちびっ子や初めて間もない子にありがちな 転がって来たボールを転がって来た方向にける なんてことありませんか?
そんな子にはまず 「トラップして 相手ゴールに向かってドリブルしてみよう」
なんてところから始めてはいかがでしょうか?
それが少し出来るようになって 1人ぐらいは抜けるようになった、
次には、「相手が1人なら抜けるけど2人だと抜けにくいね、今度は、お友達に協力してもらって、パスをしたり、パスするふりをして抜いてみよう」なんて具合でしょうか?
それらが出来るようになった上で初めて 「今のはどうしてそうしたの?」
「どうしたら良いかな?」なんて声かけができたら最高ですね
いずれにしても お子さんが赤ちゃんだった時のように
よ~く観察することが必要です
まずは、技術的にできるのかできないのか?
技術的に出来る上で 選択する判断を持っているのか?
技術的にまだ未熟な出来ない子に「なんであなたは○○君みたいにできないの」は最悪な声かけかもしれませんね
それには 技術をとことん磨く事 次に 選択肢を多く与えてあげる事
その上で自分で考えさせる
これが 時間がかかりますが 必要なことなのかもしれません
とっても時間と根気がいる仕事ですが・・・
足でやるサッカーはとても難しいんですよ(^_-)
難しいことにホントに良くチャレンジしているな なんて目で見てあげてください
どうかよろしくお願いします。
最後の最後に お母さんにも子育ての時に「はてな?」を取り入れてもらい、旦那さんにもこんな声かけができればと 筆者は言っています。
「今日は遅くなりそうですか?遅くまでお仕事大変ですが、夕食は食べますか?メールする時間はありますか」
そんな声かけしたら、旦那さんも伸びてゆくかもしれませんね だそうです
^_^;^_^;^_^;
おきて10 「はてな」で子供の力をひきだす(その1) ― 2012/06/06
おきても最後となりますが
筆者は最後に「ど」から始まる言葉がけを と言っています。
「ど」から始まる心がけ?と思われますよね
「どうしてうまくいったのかな?」「どうしたらうまくいきますか?」
が筆者の声かけだそうです なるほど
「どうしてそうしたの?(そのプレイを選択したの?)」
「どうしたらあのチーム勝てるかな?」 何にでも当てはまりますね
「そこフォロー(怒)」^_^; よりは
「友達が困ってるよ。どうしたらいい?」
「助けに行く」なんて具合でしょうか?
でも、実際 答えを持っていない子いますよね
特に ちびっ子や初めて間もない子は
「考えて」「判断」なんて声かけもレベルが上がると良く聞かれますが
選択肢を持っていない子には 難しいですよね
これは、サッカークリニックという雑誌からですが、
「良い指導者とは選択肢を多く子供に与えられるコーチ」だそうです・・・
自分で考える とは矛盾しないでしょうか?
おきてその9 数字で刺激する(その2) ― 2012/05/30
この間 ハーフタイム 選手だけで
作戦ボードでミーティングをしているチームを見かけました。
これがしっかりゲームの事を話し合っていました
このチームは毎年そうしているようで
子供達も自分達での振り返りに
考えながらプレイするのに慣れているからできるのではないでしょうか?
何度か試してみたことがありますが・・・
結構覚えているもので
細かい一つ一つのプレイというよりは
自分や友達のプレイに対してですが(^_^;)
でも なかなか上手く相手に伝わらなかったり
友達の悪い所を指摘するだけの事も
大人は、そこを手助け出来れば理想ですね
さらにそれを数値化すると頭に残るのだそうです。
「ドリブルで抜けた」(^-^)
「俺は抜けなかった」(;_;)
「パス出せばいい」<`~´>
(ちびっ子の場合)
『わかった、じゃー三つの事に気をつけてみよう
①ボールを持ったらゴールに向かおう チャレンジチャレンジ
②次に沢山集まってきて抜けないな と思ったらドリブルしながら周りを見てフリーの人を探そう
③周りの人は助けてあげてみよう』
なんて具合でしょうか?
ゴールに向かって一直線なんて子には
ナイスシュート でも隣にフリーの子がいたの見てた?
①まずはシュートを狙う
②次に キーパーとディフェンスの位置をみてフリーな子が確実に決められそうならパスを意識してみる
監督さんの指示
「パスも良いけど ワンプレイ(相手をかわして)してからパスを出せば 数的優位に立てないか?たてるな じゃやってみよう」 これが貢川流 さすがです
プレイは無限大ですから なかなか難しいと思いますが
家庭のお手伝いが例に上がっています
「お母さん買い物に行くけど、雨が降りそうだから
①洗濯物を入れて
②窓を閉めておいてね 洗濯物と窓 2つだからね」
それで自分の判断で 自転車を軒先に入れてくれたら
ブラボーだそうです(^^)v
おきてその9 数字で刺激する(その1) ― 2012/05/23
あるお母さんが筆者に向かって
「どうしてコーチは話が長いのでしょうか?」
と聞かれたそうです
その方の旦那さんもコーチで
同じ職場の同僚でもあったため
ご主人が部下に向かって
簡潔に話をするのを知っているせいか
余計そう思われたそうです
「きっと子供は何も言わず聞いてくれるから・・・」
(なるほど、わかっているかいないかは別にして、真摯に聞いているように見えますよね^_^;)
でも試合中のプレイをどれだけ子供達は覚えているでしょうか?(中には細かいところまで覚えている子もいます、ビデオを一緒に見ていると驚かされることもしばしば そういう子はまれだと思いますが)
長々と話しをしても
最初に聞いた事はもう忘れているとか
多分大人達が悦に浸っているだけとか? (^^;)
筆者のハーフタイムの過ごし方
子供達に話をさせ 要点にまとめさせる
その中から3っつほどピックアップして
「後半は3つの事について気をつけてみよう」
と送り出すそうです。
なるほど年齢が下がるにつれていくつも指示をしても多分覚えていられない・・・
そもそも 瞬間瞬間判断の連続であるフットボールに、気をつける・意識することはあっても、指示は存在しないような気がします
多分 こうして欲しいああして欲しいというプレイは
練習の中に落とし込んで、
何度も繰り返しみにつけさせなければならないものだと思うのですが・・・
確かに、必ず後ろで回してから逆サイドからの攻撃なんてチームも存在しますが(^_^;)。
おきてその8 集中させる空気づくり(その2) ― 2012/05/09
空気づくり難しいですね・・・
じゃーやる気のない子はやらせなくて良いのか(^_^;)
それをやらせるのが 指導者 先生 大人なのでは・・・
なんて意見も聞こえてきそう
悩ましいですね
筆者の理想6年間の過ごし方
最初は、友達と会うのが楽しい
そこでドリブルやシュートが出来るようになることが楽しい
そのうち 仲間と力を合わせてやることが楽しい
試合に勝つことが楽しい
試合に勝つには上手くならないと勝てない
そんなふうに育っていけば
と言っています
それには指導者の引き出しの数が重要なのだそうです
いかに子供を楽しませ、興味をもたせる練習ができるか
簡単なようで難しいですよね
子供を集中させるコツは、空気づくり
それには、大人のサポートの声かけと楽しめる練習の提供
子育てにも十分応用が可能なのではないでしょうか?
勉強させるには・・・
「あんた勉強したの(怒)」
「今やろうと思ってたのに、やる気なくす( 一一)」
「口ばっかり・・・ホントに大丈夫<`~´>」
(^_^;)(^_^;)(^_^;)
良い雰囲気とは言い難いですね
どこか怒鳴っているコーチと同じような雰囲気だと思いませんか?
おきてその7 心の中をさぐる(その2) ― 2012/04/17
育てられないものとは、自分から努力を重ねる向上心 自分でやるしかないと言う心だそうです
ですから、「パパの子供時代はもっと厳しかった・・・」なんて自慢話?や
「走れないんじゃやめちまえ」 なんて言葉は 本当の厳しさではないんですね
言われた子供達の心の中は?・・・
「自分でやるしかないんだよ、そして 自分の行動に責任を持ちなさい」それが本当の厳しさなんだそうです
できますか? 怒っちゃった方が楽ですよね^_^;
すごい我慢が必要です・・・
現代の日本人 自分の行動に責任を持てる人
大人にも少ないような・・・
勉強しない我が子に
母親の口癖は「勉強しなさい テストで悪い点とったらどうするの」
父親は「勉強しなくていいのか?別にしなくてもいいけど、高校いけなくても自己責任だぞ 若くして働くのは大変だぞ」
「パパに言われると きつい やらなきゃならないと思う」
だそうです 如何でしょう?
ただ 突き放すだけでは×
落ち込んでいるようなら「どうした?」
いつでも気にかけているよ っていうメッセージも忘れずに
まだ あかちゃんだった頃のように子供たちの心の中を探ってみてはいかがでしょうか?
最初はストレスたまりますが・・・(^_^;)(^_^;)(^_^;)
おきてその7 心の中をさぐる(その1) ― 2012/04/11
お子さんが赤ちゃんの頃 よーく子供のことを観察していませんでしたか?
おなかがすいたかな?おむつはどうかな?暖かいかな寒いかな?
最近 お子さんのこと そんな目で見たことありますか (^^;)
大きくなるにつれて思い通りにいかないと ついついイライラしがちに?
「赤ちゃんの時のようによく観察し心の中が見えてくるときっとサポートの言葉もかわる」と筆者は言っています・・・
さらに、子供の立場にたって考えてみてはと言っています。
試合だったら「何点決めた?」「何分出られた?」等の結果ではなく
「楽しかった?」この問いかけが一番ホッとする問いかけなのだそうです
楽しければどんどん自分から話すでしょうし、反省点があれば・・・
話したそうなら聞いてあげる、話したくなさそうなら放っておく (^_^;)
出来ますか?(^^;)
お父さんに多いそうですが、叱咤するとき
「この位のことでへこたれてどうする 俺がお前達の頃はもっと厳しかった・・・」
でも 本当に厳しかったですか?ただ 暑い中水も飲ませてもらえず走り回っていた そんな厳しさではないですか?根性はつくとは思いますが・・・
本当の厳しさとはなんでしょう?
帝京サッカー部の古沼監督は「私が育てなのではない。彼らが育っていったんだ。育てられるわけない」と話したそうです。
本当の一流選手は、どんな厳しい練習をしても それ以上に自主連や独自の練習をしたそうです。
育てられないものとは、自分から努力を重ねる向上心 自分でやるしかないと思う心だそうです
おきてその6 やわらか言葉に変える(その3) ― 2012/04/04
不登校気味な子がいたそうです
そのお母さんの子供への接し方は・・・
「早くしなさい」 「できないならやめなさい」
その様子は日ごろから否定されているのだろうなと感じさせる接し方だそうです・・・
否定されると自己肯定感を積み重ねられないそうです
こういう子は、否定されると2通りの反応を示すそうです
① 「どうしたら良いですか?」と大人の意見をいつでも求める
(自分で答えを導きださない)
② 「もういいや」と全ての行動をやめてしまう
(究極はひきこもり・・・)
自己肯定感を積み重ね 親に認めてもらえると安心して外に出ていけるのだそうです
外で失敗しても 帰るべきところがあるから・・・
しかしそれがないと 外へはもちろんの事 家の中でも居場所がなく自分の部屋へひきこもってしまう のだそうです・・・
サッカーではどうでしょう?叱られ続けると
試合中に「ここでどうしたら良いですか・・・パスですか?ドリブルですか?」(^^ゞ
試合中に「もういいや」(^^ゞ(^^ゞ(^^ゞ なんて事を言ってられませんね
指導でもこの自己肯定が必要だとは思いませんか?
難しいと思われたなら まずは 言葉をやわらくしては と筆者は言っています?
「そんなところでドリブルするな(怒)蹴れ」
「・・・(;_;)」(もうその子はどんな状況でもドリブルがファーストチョイスにはならないでしょう)
「そこでドリブルして取られたら危なくないか?」
「でもね そこで抜ければ 一点とれると思ったから」
「じゃ 取られないようにドリブル一杯練習しよう」(^^)v
「ドリブルも良いけど ワンツウなんかでよりセーフティーに簡単に進める方法もあるね」
小学生の選手ではどちらが上手くなりますか?
上手くなると思いますか?
おきてその5 寄り添う大人になる(その2) ― 2012/02/05
それが、Jリーグが始まった頃からでしょうか?(違ったらすみません)
「自分のために」とか「楽しみたいと思います」なんてコメントが出始めて、
少し違和感を覚えたような気がしますが、
しかし、大人のスポーツも 特にサッカーはそういう感覚が必要なのかもしれません
失敗するのが当たり前、失敗を恐れずチャレンジするのがベストプレイのサッカーだからこそ自然に出た言葉なのでしょうね、
今の日本の選手 オリンピックでさえ、そのようなコメントが増えて来たように感じるのですが・・・
バルサの選手はホントにストリートサッカーを楽しんでいるようにサッカーをしますよね。
しかし、今でも多くの大人達が古いやり方のままなのだそうです。
勉強を例にとると、
子供と勉強しているとき「なんでこんな問題も出来ないの」(怒) (^_^;)
学校でもきっと、わかるまで教えてくれることはなかなか時間的な問題等からないのかもしれません
塾では、わからないことをわかるように教えてくれるから、子供は塾では勉強するのだそうです。
わかれば 勉強って楽しいですよね、わからないと これ程苦痛な事はありません、
まして、「なんでこんなこともわからないの」なんて怒られたら・・・
わからないのは修行(勉強)が足りない なんて(~_~;)
子供がシュートを外したら、「なぜ外す」「考えろ」「練習が足りない」 身に覚えのある言葉ばかりです。
そこで 一呼吸
「キーパーの位置見ていたかな?」
「ボールだけしか見てなかった」
「大丈夫 良いシュートだったけど、今度はキーパーの位置を見たらもっと良いかもね?」
「なんでシュートがしっかり当たらなかったかな?」
「スピードが早過ぎた」
「惜しいシュートだったね、今度は 蹴る瞬間しっかり踏み込んでみよう?隣で走りこんできた仲間見えた?」etc
そんな言葉をかけられたら、失敗してもチャレンジする子にならないでしょうか?
おきて5 寄り添う大人になる(その1) ― 2012/02/01
またしばらくお付き合いください・・・
「声を出せ」(怒) 良く耳にする言葉ですね。
出せなくて困っているのは当の本人なのに 大人は声を出せ と指示するだけ
日本の教育現場や他のスポーツの場でも
「自分で声を出しなさい」が根強いそうです
「日本のスポーツは武道文化。精神論や修行論になる。だから鍛えないといけないし、教えないといけない。鍛練、訓練してそれに耐えなければならないという図式になる」のだそうです。
それと、もうひとつ 「日本の古い指導方法は「強い子のためのスポーツ」になっている」とも言っています
本来 子供のスポーツは遊びでなければならない、弱い子は弱い子なりに強くなるために努力すれば良いし、強い子は強い子で弱い子の気持ちがわかればよいのでは?と言っています
確かに昔の日本のスポーツ界の選手宣誓は「正々堂々と戦う事を誓います」
オリンピックでも、「日の丸に恥じないよう戦ってきます」なんてインタビューが
ほとんどではなかったでしょうか?
遊び心がないというか、まるで戦争にでも行くような悲壮感さえ (^_^;)
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