テクニックはあるがサッカーが下手な日本人(その1)2010/12/08

「テクニックはあるが~」の著者のHPに管理人が思い悩んでいた「フットボール」と「サッカー」の違いに関するツイッターがありましたので少し紹介します。サッカーについての説明はないような気がしますが、
そこは私見で(^_^;)

子供達の指導やフットボールへの取組の参考になれば良いのですが・・・

 

その中の一項を

差(25)スペインでは「フッボールで勝ちにこだわることを楽しんでいる」そして、スペインにはその気持ちとその価値観を更に加速させる環境が整っている
差(26)一方日本では「サッカーボールを蹴り、そして追いかけることを楽しんでいる」ように見える選手が多い。しかも、そのような牧歌的なプレーを加速する環境が整っているような気がしてならない
 従って、テクニックはあるがサッカーが下手な日本人と呼ばれることになる

前回のVFK昇格時BSアンテナを設置しました。そこで目にしたのは、プレミアリーグ(英国)とリーガエスパニョーラ(西国)でした。これが実に面白く、それ以来毎日1試合は試合を見るようになり、そこで出会った言葉が「フットボール」という言葉でした。

そこで感じたのは「サッカーとフットボールは違う」という感覚でした。

 

前述の2国はもちろんフットボール、大木監督時代のVFもW杯前の日本代表もそれを目指したように思います。

 一方W杯の日本代表もJリーグもサッカーという感じです。

 具体的?には、

サッカーはサッカーボールを蹴る事を楽しんでいる、フットボールはボールを足で扱いながら勝つために何ができ、何をするかを楽しんでいる・・・(ニュアンス伝わりますか)


 大木監督時代のVFは、技術の劣る選手がクローズドと呼ばれる狭い局面のパス回を多用し相手を引きつけながら、バレー、S原のドリブルなどの個人技等をからめてバリエーション豊かな攻めで相手のDFを崩していきました。(技術が低いせいか段々クローズドの位置がハーフライン近くになってしまったのが致命傷になったと思いますが・・・)

今年のVFは一か八かのDF、運良く出たこぼれ球を、ロングボールでマイクにあてる、又は、スペースにだしてパウリーニョを走らせる・・・というような感じでした(?)今年相手を崩しきり、ゴールに流し込む得点が何点あったでしょう?

一昔前のイングランド代表も、J2サッカーも、高校サッカー(今は?ですが)も、がちがちに守って奪ったボールを前線へ放り込むサッカーでした。

これは、屈強なDFと正確なキッカーが一人いて、足が速いか決定力のあるFWがいれば、勝率が上がる、(勝てるではありません)これがサッカー(ボールを蹴ることを楽しむ)という気がします。

W杯日本代表もボランチに阿部選手をおいて、守備的な布陣をしき前線の本田、大久保、松井の3人で何とかしてくれ という感じでした。
  

これが、スペイン代表に代表されるフットボールでは、ポゼッションを重視します。DFは連携しながらなるべくファールなしでマイボールにしようとします。(当然ファールは相手ボールになってしまいますから)、マイボールは、DFラインで回すなど最もセイフティーな方法で中盤へ、ここで、バルサのチャビなどに代表されるゲームメイカーを起点に、素早いパス回しや逆サイドへの展開、くさびへの縦パス、サイドへのスルーパス、ドリブルetcこれら意外性のあるプレイで魅了しながら前線へ運んでいきます。

バイタルエリアまでいくと、アーセナルのような短いパス回しでDFを翻弄したり、ワンツウでDFをすり抜けたり、Cロナウドやメッシのようにドリブルで仕掛けフィニッシュまで持っていったりetc・・・

最後は、ドログバやシャビ等に見られるFWの高い技術で(此処は個人のテクニックになっていましますが)難しいクロスボールに合わせたり、DFを背負ったままフィニッシュにもっていったり・・・

個の力はもちろんありますが、それがチームとして融合し連携しあう美しさ足で良くあんなことができるな~なんて思わせるのがフットボールのような気がします

一方日本のサッカーでは、良く決定力不足という言葉を聞きますが、崩しきれずDFが何人もいるような状況で苦し紛れのラストパスをいくらもらってもそれは、点がはいらないだろうとうい気がします。
 あれだけバルサで簡単にゴールを決めているように見えるメッシですら、W杯の連携不足のアルゼンチン代表では得点することが出来ませんでした、個のテクニックだけではなかなか得点は難しいという見本のような気がするのですが・・・

勝ちへのこだわり方も若干違うような気がします。

フットボールは確実な勝ちにこだわるからこそ、何が最良のプレイかを考え、体現してゆくがゆえに技術が向上し見ている者が魅了される

サッカーは、一か八か放り込んで勝てればラッキー?ギャンブルに近いような気がします。

(その2へ)